本書の作者は全員、企業や大学で指導する講師です。また、「TOEIC指導勉強会」を通じて常に講師の皆さんの意見を反映させています。90分の授業を組み立てやすくするために、複数のアクティビティを入れること、十分な問題数を確保することなどの工夫を凝らしました。
本書はTOEIC L&R TESTにおいて500点到達を目標にしています。そのため「読む、聞く」のインプット型の練習が中心になります。しかし、アウトプット型のアクティビティを組み込むことで授業に活気が生まれ、受講者にとっても記憶の定着など、プラスに作用することでしょう。そこで本書ではTOEIC S&W TESTSの問題を毎回取り入れています。
TOEIC L&R TESTで500点に到達するには、大まかな目安として60%正解する必要があります。そのためには、リスニングを軽視することはできません。リスニング問題を通じて基本的な応答表現、提案・依頼表現などを習得できるように構成しました。 また、リーディングの英文法を例にすると、60%正解するために文法テーマの隅から隅まで網羅する必要はありません。むしろ品詞、接続詞関連語句などの基本事項をしっかりと習得することが求められています。そこで本書では、品詞問題を3回、接続詞関連語句を2回に分けて学習する構成にしました。また、それぞれTOEIC形式問題の前に細かなステップを設定すると共に、TOEIC形式問題は毎回14問用意しました。